成田と羽田 間違えた

2024/06/21

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こちらの文章はBAL代表のミナミが毎日送らせて頂いている


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こんにちは、ミナミです


さて、僕のインスタをご覧の方はもうご存じかと思いますが


はい、私本日カンボジアに行くスケジュールで御座いまして


今の現状で言えば、羽田からフィリピンに向かう飛行機の中で


この文章を書いておりまして


いや、そもそも僕は本日


「韓国経由でカンボジアに行く」予定だったんですけども


何故僕が今フィリピンに向かっているかというと


一言で言うと


「空港を間違えた」


という、もっと詳しく言うと


「羽田と成田を間違えた」


という、パッと聞くと


「本当にそんな奴が存在するのか?」


と思ってしまいそうな話なんですけども


ええ、ここにおります


僕自身思わず


「こんなの初めて…」


とつい口から出てしまうような出来事だったのですが


なんとかドタバタしながらもとりあえずは現在


飛行機に乗って、本日現地時間23:55にはカンボジアに到着するということで


一旦は一安心しながら現在こちらの文章を書いているわけでして


せっかくの機会ですので、このメルマガをご覧頂いている皆様が


同じ轍を踏まないように、一連の出来事を書き記しておこうと思います(やさしい)


僕がこの飛行機に搭乗したのが15:20


でも、本来は2時間前の13:20の便に乗る予定でして


遡ること朝8時


予定よりも少し早く目覚めた僕は


「あぁ…プレゼンの準備せな…」つって


身支度を整えながらプレゼンの準備に取り掛かっておりまして


そもそも今回の海外出張のメインは


今後、香港での販売網を構築するための


多くの現地パートナー法人へのプレゼンでして


先月の香港出張から1ヶ月


社内でもてんやわんやしながら準備を進めて参りまして


で、こうやって読まれていると


「ん?何で香港でプレゼンなのに、カンボジアに向かってるの??」


とお思いの方もいるかと思います


えぇ、このカンボジアはですね


「接待8割・打合せ2割」


が目的でございまして


今回の香港プレゼンのキーマンである人物が


「カンボジアで顔広い人を知らないか?」


という事で


「いるいるいる!!カンボジアなら結構なんでも行ける奴いるっす」


つって、こちらも僕がカンボジアに行くと必ずインスタに登場する


ライトくん


という、カンボジアにて有名な日本人キャバクラを経営する友人がいまして


海外でのこうゆう仕事はですね「繋がり」が生命線ですので


現地ローカルから現地在住日本人はもちろん


大使館までツーツーでして


「カンボジアで仕事をするならライトに一度相談しろ」


と巷では言われるような人なんですけども


今回の香港展開で色々と尽力して頂いたお礼も含めて


紹介と称した接待、そしてプレゼンの最終打合せ


カンボジアで行うために現在向かっているわけです





さて、話は戻って本日の朝8時


13:20の便ということは


国際便なら2時間前がセオリーだけども


まぁ、1時間半前に着けばいけるっしょ


という、今考えると


この時の気の緩みがなければ、また違った未来だったかもしれない


当社の社宅のある恵比寿から羽田まで


タクシーに乗れば、掛かっても30分


ということは、まぁ 11:20くらいに出れば、11:50着で13:20発の1時間半前到着


ということで、朝8時に起きた僕は


悠々と準備しながら出発して空港に向かったわけですけども


予定通り、大体11:50に羽田空港の国際ターミナル


第3ターミナルに到着して


さて、チェックインはと…と、チェックインカウンターを


掲示板で確認するも


「んん…??そもそも15:20発の便なんて、なくね…??」


と、e-Ticketをスマホで確認して


日付は…今日16日。うん、合ってるな」

時間も…うん、やっぱ15:20発だな」

プノンペン行き…だよね。東京発の…Narita」

Naritaって書いてあった


え?ってなった


「膝から崩れ落ちる」とはよく言ったもんで


人はどうやら自分がした行動があまりにも信じられなくなると


膝から崩れ落ちるらしい。嘘じゃなかった


きっとこの言葉を作った人も成田と羽田を間違えた時に思いついたんだと思う


とにかく、そんなことを言ってる場合ではない


なぜなら、香港出張のキーマンである人物は


カンボジアには誰も知り合いがいない


なんなら、僕が紹介するって言うんでカンボジアに来たのに


その僕がいなければ紹介もくそもない


どうにかして行かなければ、それこそ信頼を損ねない


さて、ここからは時間との勝負で僕はまず


「羽田から成田にタクシーで向かう」


or


「羽田からの違う便を探す」



の2択を、瞬時に決めないといけない





まずはGoogle Mapで羽田から成田まで


タクシーでどれくらい掛かるのか調べてみた


1時間30分って書いてあった


時刻は既に12:00。13:20の便まで


あと1時間20分


あかんやん、無理やん


つって、でも、タクシーでぶっ飛ばしてもらえばワンチャンあるか…?


というわずかな可能性を信じて、まずは空港のインフォメーションまで走っていき


空港職員のお姉さんに


「あの…恥ずかしながら、羽田と成田を間違えまして…」


と伝えるわけですけども


そもそも、どうして首都圏に成田と羽田


2つの空港を作ったんだろう


なんで一個にまとめてくれなかったんだろう…


なんで、どっちも「〇田」にしたんだろう…


似すぎじゃん…


もうそれならいっそのこと


「成」「羽」でいいじゃん…


「羽空港」とか、もうめっちゃ飛びそうじゃん…


とか、半分パニックになった頭で考えながら


大人として考えるうる限りトップ10に入る恥ずかしい言葉


「羽田と成田を間違えました」


を言うハメになったわけですけども


僕のe-Ticketを見た空港職員のお姉さんは


「あー、意外と多いんですよねぇ」


なんつって、チラッと時計を見て


「1時間20分後ですか、これならタクシーで飛ばしてもらえばイケるかもしれませんね…!!私なら諦めますけど」


思わず「どっちやねん」と東京出身の僕が関西弁で突っ込みたくなる衝動を抑えながら


でも、僕としてはまだ、ワンチャンあると思っていて


元々僕が予定していた便は


韓国経由の、プノンペン行き


で、韓国インチョン空港で約3時間のトランジットがあり


出発が19:30、つまり多少ギリギリだったとしても


インチョン空港になんとか辿り着けば


インチョン空港から予定してた便に乗ることが出来る…!!



と瞬時に考え、現在時刻12:10。


よし、韓国なら、イケる


つって


「18時くらいまでにインチョンまで行ける便を調べてもらっていいですか?」


と聞いたところ


「羽田発インチョンは、夜便しか飛んでなくて…」


と、あまりにも無情な一言


なんでやねん…


日本の女子たちはよく韓国行くやん…


なんで夜便しかないんや…


日本の女子はみんな夜行性なんか…


自律神経か?自律神経の乱れなんか…?


と、その時点でもはや


「羽田から成田へタクシーで高速移動する案」


「インチョン空港まで行って予定通りの便に乗る案」


のどちらも不可能
なことが確定したわけであります





いや、でもまだあきらめてはダメだ…!!


僕の到着を待ってくれている人がいるのだ…!!


ということで、仕方がない


この手段は取りたくなかったが


「既に10万円近くの金額で購入したチケットは諦めて


新たに便を予約すること」


これしか、もう手段が残されていない



よし、まずは便を調べよう、ということで


ミナミ御用達、Expediaのアプリを開き


「2月16日 羽田 カンボジア」


で調べると


「お探しの日程では該当する便がありません」


いやいやいや、そんなことあるかい


つって、一度アプリを再起動して調べてみても


ブラウザで検索してみても、同じ表示


なので「expedia 便 表示されない」と調べたところ


「当日便は12時を過ぎると表示されなくなりますよー」


Yahoo知恵袋にはきっと人類の叡智が詰まってると思う


確かに、これまでの人生で


「今すぐ乗る海外便を予約する」


なんてゆう経験はしたことが無い


え…これ、俺詰んでる…??


と、再度カウンターのお姉さんに


「すみません…なんとか、今日中に着く便を探して欲しいんですが…」


と、僕の必死度合いも伝わったのか


「分かりました。すぐに探します」


と一言言って、恐らく一般人は使う事が出来ない


空港職員だけのフライト情報を見るサイトでもあるのだろう


そのサイトを細かくチェックをしている目つき


「おぉ…これはプロの目や」と


そうか、そうだよな


こういう相談はきっと沢山あって


そういうプロとして存在するわけだから


これは頼りになるぜ…!!


と思いながら静かに待っていると


空港職員のお姉さんはおもむろにどこかに電話をかけ


「はい…はい…分かりました!今のところ空席があるということですね。 ありがとうございました!!」


と言って電話を切り


「ありましたよ」


と、その裏には 「(良かったですね。あなたの命を救ったのは私ですよ)」


と言わんばかりの含みを持たせたトーンで言われ、僕も思わず


「えー!!本当ですか、マジで助かりますありがとうございます!!」


と、頭を下げ、その後に続く言葉は


「韓国の金浦国際空港経由で、ありました。 値段は53万円です」


誰が乗るかーつって 53万円てーつって


わしゃどこに連れていかれるんじゃーつって


アメリカか?わしゃーこれからアメリカに行くんか??つって


あかん…多分53万円の商品をこんな困っている人に勧めるのは


どこぞの大富豪のご令嬢か詐欺師しかおらん…つって


でも、どうやらあるにはあるらしいということは分かったので


僕もExpediaではなく、今度はTrip.comで調べたところ


そこで見つけたのが、僕が現在乗っている


フィリピン経由のプノンペン行きの便


お値段14万円


あるやないかっつって






お姉さんに


「お姉さん!!これ!!この便あるか調べられますか??」


と聞くと


「あぁ!!フィリピン航空!!ノーマークでした!!」


「ノーマークとは」



と、僕の口からも


もう、早くも今年の年末に発表される流行語大賞にノミネートしそうな


「#ノーマークとは」


という発言も飛び出しだところで、これが無事に予約出来れば


14万円はかかるが、とりあえず今日中にカンボジアに行くことは出来る


いや、本当のことを言うと


もし、これが本当に53万円のチケットしか存在しなかったとしても


多分、その便の購入をためらわなかったと思う



だって、香港でキッチリ仕事が決まれば


すぐに取り返せるものだから、行かずに信頼を失う方が圧倒的にダメ


ということで、すぐにこの便を抑え、今に至る というのが、ことの顛末でございます


長々とお付き合い頂きありがとう御座いましたm(__)m





いやぁ…もはやこの文章を書いている時点では


ついさっきの出来事でありながら


「もう、終わったこと」


でもありますので、もはやネタにするしかない


ということで、本日はこんな話を書かせて頂きまして


この文章をLCCの狭い座席に座るなり


無限にパソコンを打ち続ける僕の隣に座っている


フィリピン人女性はずっと優しくて


僕がずっと集中して書いてるもんだから


「飲み物どうするってきたよ、いる?」


「ご飯はチキンとポークどっちがいいって聞いてるよ」



と、ことあるごとに僕の肩をポンポンと叩き教えてくれているのだけど


そういえば、僕が中学生の時に


人生で初めてお付き合いした女性も


フィリピン人とのハーフだったなぁ…


と、どうでも良い思い出も思い出しながら


やっとこの文章を書き終えたわけであります


まぁ、でも僕は大体こういうハプニングが起きる時は


「何かしらのサイン」だと思うようにしていて


今回は「おい、気抜けてんぞ。もっと引き締めろ」


ということだと思っていて


きっちり、プレゼンを遂行してきて


4日後の日本に帰国して参ります。押忍


というわけで、こんなにも仕事に関係の無いことを書くのは滅多にありませんが


たまにはということで


ではでは


ミナミ


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